日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第10回大会
セッションID: P4-1
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ポスター発表4(記憶②)
記憶特性質問紙(MCQ)を用いた科学館体験の自伝的記憶に関する検討
科学館職員と大学生と高齢者における小学生の頃の科学館への好意度の分析
*清水 寛之湯浅 万紀子
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抄録
本研究は、科学館での体験に関する個人の自伝的記憶の特性を多面的に捉えようとする研究の一環として、科学館職員と大学生と高齢者を対象に質問紙調査を実施し、幼少期の科学館への好意度が科学館体験の自伝的記憶によってどのような影響を受けるのかを検討した。(a)科学館職員293名、(b)一般の大学生421名、(c)一般の高齢者98名、の3群(全812名)を対象に、小学生の頃のもっとも記憶に残る印象深い科学館体験についての調査を実施し、記憶特性質問紙(MCQ:オリジナル38項目+直接的影響に関する1項目)を用いてその特性を明らかにするとともに、調査参加者の群間比較を行った。その結果、記憶特性質問紙が5因子(鮮明、意味、感覚、時間、感情)によって構成されることが明らかになった。重回帰分析の結果から、これら5因子の平均評定値から小学生の頃の科学館への好意度への予測パターンが群間で異なることが示された。
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© 2012 日本認知心理学会
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