日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第12回大会
セッションID: P2-11
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ポスター発表2 記憶,思考・言語
顔の情動情報が統計学習に及ぼす影響
*大塚 幸生東 亮太齋木 潤
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キーワード: 情動情報, 統計学習, 記憶
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抄録
本研究では,統計的規則性の学習が顔刺激の情動情報に基づいて生じるのかを検討した。実験参加者は,幸福,怒り,嫌悪,悲しみ,驚き,恐怖に属する6つの情動顔,および中立顔を用いて作成された刺激列を観察した。刺激の連続は,2つの顔が常に同一の順序で呈示されるペアで構成され,情動顔からなる情動条件,中立顔からなる中立条件が設定された。その後,学習フェイズで呈示されたペア,学習フェイズでペアとしては呈示されなかったfoilを対呈示し,強制選択によるfamiliarity判断を行った。実験の結果,情動条件,中立条件ともに,foilよりもペアの方がfamiliarityが高いと判断された。しかしながら,情動条件,中立条件の間で有意な差は見られなかった。本研究の結果,顔刺激に基づいて規則性を学習できることが示された。しかしながら,情動情報ではなく顔の特徴情報に基づいて規則性を学習していた可能性が考えられる。
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© 2014 日本認知心理学会
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