日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第21回大会
セッションID: P_D19
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ポスター(知覚・感性)
多感覚イメージ尺度回答時に生じるイメージ体験の検討
*福井 晴那青木 佐奈枝
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抄録
本研究では,心的イメージの鮮明性を測定する多感覚イメージ尺度のイメージ体験について検討した。従来の多感覚イメージ尺度では,質問項目としてある対象(例:自宅の玄関ドア)を提示し,その対象についてのイメージ想起を回答者に求め,回答者の想起したイメージがどの程度明瞭であったかについて評価を求めていた。しかし,回答者が尺度に回答した際に,実際にどのようなイメージ体験をしたかは不透明のままであった。そこで,本研究では,多感覚イメージ尺度であるPsi-Qの視覚項目を提示した際に生じるイメージ体験を探索的に調査し,KJ法を援用してイメージ体験を複数の要素に分類した。その結果,イメージ体験において以下の3要素が見出された――「視覚イメージの特徴(動き,ソース,写実的リアリティ,臨場感,視点,想起対象範囲の6軸に分類された)」「視覚以外の感覚モダリティイメージの想起」「イメージ想起に伴う感情体験」。
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© 2023 日本認知心理学会
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