主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 327-330
パラメトリック横揺れは,復原力の時間変動と横揺れ減衰力の関係により発生の有無またはその振幅が決まり,IMOの第2世代非損傷時復原性基準においても2者の関係を用いて評価している.
パラメトリック横揺れの振幅を低減させるまたは発生をなくすためには復原力変動を小さくするか横揺れ減衰力を増やす必要がある.横揺れ減衰力を増やすには,面積の大きなビルジキールを長く取り付けるのが有効であるが,ビルジキールの大型化は抵抗増加につながるため,現行の非損傷時復原性基準中Weather Criterionを満たす範囲で小さく設計する場合も多く,パラメトリック横揺れを低減する上で減衰力が不十分なため第2世代非損傷時復原性基準を満たさない可能性がある.
本研究では,C11級コンテナ船を対象に,まず近年平均的な大きさと思われるビルジキールを取り付けた場合に非損傷時復原性基準を満足することを示す。次に,パラメトリック横揺れの発生またはその振幅について,池田の方法により横揺れ減衰力を推定して評価し,同ビルジキールが第2世代非損傷時復原性基準を満足できないことを示す.最後にビルジキールの長さ,配置を変化させることでパラメトリック横揺れの振幅を低減できることを示す.