日本調理科学会誌
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野菜350 g以上摂取のための繊切りキャベツ使用の有効性
瀬戸 美江山田 正子澤田 崇子藤本 健四郎
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2014 年 47 巻 2 号 p. 90-96

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抄録
毎食,繊切りキャベツを加えることが,野菜350 g以上摂取するための有効な方法であるかを検討した。その結果,繊切りキャベツを加えることで,緑黄色野菜量は減少したが,総野菜量350gに近づけることができた。また,主食,主菜,副菜を組み合わせることが,野菜摂取につながることがわかった。とんかつ以外の和風献立や中華風献立の料理と繊切りキャベツの組み合わせに違和感を持つ学生が多かったが,衛生面に配慮して繊切りキャベツを副菜として加えることは,短い食事時間の中で野菜摂取および咀嚼回数,そして,咀嚼筋活動量も増加させる,安価で手間のかからない一つの方法ではないかと考えられた。
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© 2014 一般社団法人日本調理科学会
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