抄録
国内市販食用塩について,消費者に身近な商品として,販売数量の多い主要商品の主成分,微量成分等を分析し,品質調査を5年間実施した。包装表示から,全体の7割以上の商品で添加物が使用されていなかった。容器形状は,袋が約7割,ボトルおよびスタンドパウチが約3割であった。主要商品は,主に,原材料および採かん工程の組み合わせが「海水・イオン膜」と「天日塩・溶解」の2種類の製造方法によりつくられていた。日本の代表的な食用塩である湿塩の平均値を算出した。この湿塩の平均値を指標とすることで,各商品の特徴を視覚的に図示することが可能となった。微量成分については,添加物や製造方法により検出される成分がみられた。5年間で主要商品に大きな変化がみられなかったことから,これらの主要商品の湿塩の平均値は,今後様々な調査において活用できると考えられた。以上より,日本の国内市販食用塩の主要商品の特徴が示唆された。