卵黄と卵白の比率を1:1(W1),1:1.5(W1.5),1:2(W2),1:3(W3)の4水準として,異なる卵黄と卵白比で調製したシフォンケーキの品質と官能特性を調べた。
バッター密度は,卵白比の上昇に伴い減少した。W3は大きな気泡が多く含まれる一方で,W1は比較的小さな気泡を多く含む傾向がみられた。
ケーキの比容積は,有意差がみられなかった。ケーキのかたさは,試料W1が他試料より有意に高値となり,他試料は卵白比率の上昇に伴って軟らかくなる傾向を示した。SEMによる観察では,試料W1に細かな球状気孔のスポンジ構造が観察された。卵白比の上昇に伴い気孔サイズが大きくなると同時に,楕円形に変化する傾向が観察された。
ケーキのかたさや内相の色,試料W1.5とW2が好まれた官能評価の結果より,卵黄:卵白=1:1.5~2が適当である。卵白比率が3に達すると,ケーキ内相の色が好まれず,形状保持も困難であった。