2025 年 58 巻 6 号 p. 308-316
ジャポニカ米飯とインディカ米飯を真空フライし,一般成分,吸水性,テクスチャー,嗜好性および熱的特性から,米品種(ジャポニカ米,インディカ米)と加熱温度(75℃,85℃,95℃)が真空フライ米飯の性状におよぼす影響を検討した。
真空フライ米飯は,精白米よりも水分量が減少し,脂質量とエネルギーが増加し,加熱温度が高い方がその傾向が大きくなった。真空フライ米飯の水分活性は,微生物増殖,脂質酸化が起こりにくい水分活性0.3付近であった。真空フライ米飯は60分間吸水で有意に軟らかくなった。官能評価では,外観はジャポニカ真空フライ米飯の評価が高くなった。硬さと飲み込みやすさは加熱温度95℃の評価が高くなった。総合的なおいしさでは95℃ジャポニカ真空フライ米飯が好ましい傾向であった。真空フライ米飯は,エネルギーが高く,吸水により食味に適することから,災害時の利用が期待できる。