ヨウ素でんぷん反応を用いて,油脂の劣化を検出する手法である市販の簡易型過酸化物価測定キットPOVテスターの検証を,示差走査熱量計(DSC)を用いた酸化開始温度,粘度,色の劣化評価手法を併用して行ない,POVテスターは揚げ物具材のでんぷんの影響を受けることなく,信頼できる劣化評価手法であることを確認した。また,劣化油で揚げた天ぷらは,未使用油で揚げた天ぷらより劣化進行が速いことが過酸化物価および酸化開始温度より確認できた。このため,高温で長時間使用した油脂を揚げ油に用いることは,さらに劣化促進に影響を及ぼすことが示唆された。