日本調理科学会誌
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岐阜県における豆の利用
「みょうがぼち」の地域性を中心に
長屋 郁子福田 美津枝山中 なつみ小川 宣子
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2003 年 36 巻 1 号 p. 50-54

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抄録
がぼちの地域的な特徴について調査し,以下のような結果を得た.
(1)小麦粉や米粉にかかわらず粉を手でこねて蒸したもち状の「ぼち」料理が岐阜県には多く存在した.
(2)みょうがぼちを食:べている家庭は,岐阜地区(本巣郡巣南町及び岐阜市)4世帯(8.7%),西濃地区(大垣市)2世帯(13.3%)であり,田植え作業の間食として家庭で作り,食べられてきた.このうち,岐阜地区で食べられているみょうがばちはすべて自家製であり,西濃地区では購入する家庭のほうが多かった.
(3)岐阜県で食べられているもちやぼちには,みょうがぼちのようにおいしさを逃さず,腐敗を防ぐために葉で包まれているものが多く存在した.
(4)みょうがぼちは,田植え作業の盛んな時期にそら豆の生産が多く,みょうがの葉の生育に恵まれた土地で継承されてきた地域独特の食べ物といえる.
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