日本調理科学会誌
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品種の異なる黒大豆種皮のラジカル消去能と鉄添加による影響について
李 温九河合 哉神田 ゆみこ柴田 満冨田 圭子南出 隆久大谷 貴美子
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2004 年 37 巻 1 号 p. 41-47

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抄録
黒大豆種皮に含まれるアントシアニンは,Cy-3一glc,Dp-3-glc,Pg-3-glcであったが,その組成や総含有量は,黒大豆の品種により大きな差が見られた. 主なアントシアニンであるCy-3-glcの含有量が,種皮色及びラジカル消去能と高い相関を示した. 品種間で比較すると,丹波黒を共通の親豆に持つ北海道産の晩生光黒京都産の紫ずきん,新丹波黒のラジカル消去能が高かった. 黒大豆に還元鉄(ironreducedbyhydrogen)を加えた場合,無添加群および酸化鉄(Fe203)添加群より高いラジカル消去能が維持された. 黒大豆の抗酸化能を食事に取り入れるには,アントシアニン含有量,種皮重量の多い品種を用いること,またアントシアニンの損失を防ぐため,調理に鉄を利用することが有効であることが示唆された.
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