抄録
本研究では,C中学校における保健室登校のチーム援助の事例において,コーディネーターである養護教諭(第1筆者)が実施したコーディネーションの内容,および養護教諭が行ったコーディネーションが援助サービスに与える影響,さらに,養護教諭が行うコーディネーションの特徴について明確にすることを目的とした。その結果,コーディネーションには,①援助チームの形成,②援助チームの活用,③援助チームの移行や拡充に関するものがあり,これらは援助サービスの充実を促進することが明らかになった。養護教諭が行うコーディネーションの特徴については,①心身の健康の専門性を生かす,②子どもとのかかわりから,子どもの援助資源・自助資源を活用する,③学校保健活動におけるネットワークを活用する,④特定の学年やクラスに属さないメリットを生かす,という4点が明らかになった。