カウンセリング研究
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がん患者の精神的崩壊を回避する心理機制に関する特徴
小久保 正昭
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2012 年 45 巻 1 号 p. 20-28

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抄録
本研究では,精神的な危機的状況に陥った際に機能するがん患者の心理機制の分析に基づき,がん患者の精神的崩壊を回避する心理機制に関する特徴を明らかにすることを目的とした。分析対象は,がん患者20人(男性13人,女性7人,平均年齢60.6歳)であった。また,分析方法としてはStrauss & Corbin(1990)のGrounded Theory Approachを準用した。その結果,がん患者の精神的崩壊を回避する心理機制に関する特徴として,循環的繰り返し,心的緊張の高まり,揺れ動き,生きる姿勢の影響,生きる姿勢の変化,家族との相互作用,喪失葛藤という7つのカテゴリーが生成された。また,がん患者への心理的支援に携わる人の心構えとして,感情表出の促進,受容的見守りと積極的介入,がん患者と家族への一体的支援という3つの提言が得られた。
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© 2012 日本カウンセリング学会
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