2026 年 6 巻 p. 69-78
【目的】急性期脳卒中重度片麻痺者に対する本人用長下肢装具作製した群と備品長下肢装具で介入した群で,身体機能,日常生活動作の改善に差があるのか調査した。
【対象および方法】対象は37名で,ブレースカンファレンスにて本人用に長下肢装具の作製判断した群を装具作製群16名(男性10名女性6名 年齢:66.5 ± 10.27歳),当院備品にて長下肢装具を利用した群を装具非作製群21名(男性12名女性9名 年齢:72.90 ± 10.59歳)とした。入院時,退院時の評価としてBr.stage,BBS,FMS,FAC,FIMを評価し,比較を行った。退院時FIMについて入院時FIM,年齢,病型を共変量とした共分散分析を実施した。また不動関連合併症についても調査した。
【結果】装具作成群においてBBS,FIM合計,FIM認知,FIM食事,FIM移乗が有意に高値であった。しかし共分散分析の結果,退院時FIM合計に有意差を認めなかった。不動関連合併症は有意差を認めなかった。
【まとめ】装具作製群は単純比較では良好な転帰を示したが,背景因子を調整するとその差は明らかではなかった。