総合理学療法学
Online ISSN : 2436-388X
Print ISSN : 2436-3871
脊椎圧迫骨折保存療法患者における脊柱後弯変形は体幹筋量と関連するか
―生体電気インピーダンス分析を用いた検討―
池田 尚也藤井 祐貴石井 咲良
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 2025-003

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抄録

【目的】脊椎圧迫骨折(Vertebral compression fracture:以下,VCF)患者の脊柱後弯変形と体幹筋量の関連性を明らかにする。

【方法】118名の女性VCF患者を対象とした。脊柱後弯変形は入院時から退院時(入退院時)のSagittal vertical axis(以下,SVA)変化量を評価した。骨格筋量は骨格筋指数と体幹筋指数の数値を,体組成計を用いて入退院時における変化量を評価した。日常生活動作は入退院時におけるFunctional independence measure(以下,FIM)利得を評価した。脊柱後弯変形に影響する要因の検討は目的変数をSVA変化量,説明変数を骨格筋指数変化量,体幹筋指数変化量,FIM利得とした重回帰分析を実施した。

【結果】SVA変化量と関連する要因として体幹筋指数変化量とFIM利得が抽出された。

【結論】女性VCF患者の脊柱後弯変形は体幹筋量変化量とFIM利得が関連していた。

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© 2025 一般社団法人 大阪府理学療法士会生涯学習センター
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