論文ID: 2025-003
【目的】脊椎圧迫骨折(Vertebral compression fracture:以下,VCF)患者の脊柱後弯変形と体幹筋量の関連性を明らかにする。
【方法】118名の女性VCF患者を対象とした。脊柱後弯変形は入院時から退院時(入退院時)のSagittal vertical axis(以下,SVA)変化量を評価した。骨格筋量は骨格筋指数と体幹筋指数の数値を,体組成計を用いて入退院時における変化量を評価した。日常生活動作は入退院時におけるFunctional independence measure(以下,FIM)利得を評価した。脊柱後弯変形に影響する要因の検討は目的変数をSVA変化量,説明変数を骨格筋指数変化量,体幹筋指数変化量,FIM利得とした重回帰分析を実施した。
【結果】SVA変化量と関連する要因として体幹筋指数変化量とFIM利得が抽出された。
【結論】女性VCF患者の脊柱後弯変形は体幹筋量変化量とFIM利得が関連していた。