抄録
目的:関節リウマチ(RA)治療における低用量での3剤併用療法の作用機序の解析を試みた.抗リウマチ剤のサラゾスルファピリジン(SASP),ブシラミン(Bc),メソトレキセート(MTX)の3剤である.
対象・方法:関節炎モデルであるMRL/lマウスに3剤を投与し,臨床的,病理学的に解析し,その有効性をすでに報告した.今回は3剤投与前後で16のサイトカインを測定した.同時に29例のRA症例のサイトカインを0から12ケ月まで,3ケ月ごとに経時的に解析した.
結果:血中のIL-1β,IL-2,IL-6,IL-13,TNF-α,IFN-γが3剤で抑制された.
結論:3剤併用療法は多標的療法multi-target therapyである.また,3剤は多標的抗リウマチ剤multi-target anti-rheumatic drugs(MTARDs)と呼ぶことができよう.