臨床リウマチ
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総説
新しい骨粗鬆症薬について ―2013年以降―
田中 伸哉
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2017 年 29 巻 4 号 p. 228-237

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抄録

 骨粗鬆症治療は骨代謝回転をコントロールすることである.1993年のアレンドロネート発売を皮切りに,デノスマブやテリパラチドなどさまざまな骨粗鬆症薬が開発され,われわれは骨代謝回転をある程度コントロールできるようになった.さらに2017年には新しい骨形成促進薬アバロパラチドが米国食品医薬品局に認可され,代謝回転を亢進しない骨形成促進薬であるロモソズマブも認可を待つばかりである.骨粗鬆症の“ゴールを目指した治療”においては,非常に効果的な骨粗鬆症薬がないことが,限界の一つと考えられていた.これまで以上に高い同化作用をもった二剤の出現により,骨粗鬆症治療はさらに発展すると期待される.この2剤を含め,2013年以降に発売になった骨粗鬆症薬について記載する.

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© 2017 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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