臨床リウマチ
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誌上ワークショップ チームで考える─高齢RA患者の日常診療下のリスク評価と対策─
高齢関節リウマチ患者の疫学
小嶋 雅代
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2021 年 33 巻 1 号 p. 78-84

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抄録

 関節リウマチ(RA)は,治療法の進歩による生命予後の改善に加え,近年の高齢発症例の増加により,高齢の患者数が増加している.

 平成28年国民生活基礎調査のデータを用い,RA患者の年齢別人口割合を調べたところ,男女とも年齢と共に上がり,80-84歳が最も高いことが確認された.男性では60~70歳代,女性では40~50歳代と60歳代後半が好発年齢と考えられ,16歳以上人口に占める75才以上の後期高齢者の割合が,非RA男性では15.0%,女性19.1%であったのに対し,RA患者では男性40.1%,女性36.6%に及んだ.75歳以上の高齢RA患者の男性6割,女性では7割近くが日常生活への影響を感じており,男性RA患者の3割,女性4割がうつや不安などの精神的問題を有する可能性が高い状態にあることが分かった.RA患者はフレイル,ロコモティブシンドローム,サルコペニアのリスクが高いと考えられ,ADL・QOL維持のためにはこれらに対する予防対策も重要である.

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© 2021 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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