臨床リウマチ
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誌上ワークショップ リウマチ看護の工夫と実践
アクティブライフを支えるフットケア
右田 貴子
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2021 年 33 巻 2 号 p. 150-158

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抄録

 強力な治療薬剤の登場により,リウマチ患者の膝や股関節などの大関節の手術は減少したが,足趾手術の需要はむしろ増加傾向にある.私が行った市民講座でのアンケート調査では約9割の方が足に何らかのトラブルを抱えていた.実際に,外反母趾や槌趾,重複趾,扁平足,舟底変形,胼胝,鶏眼,陥入爪,靴との摩擦や静脈鬱滞による潰瘍形成等,様々なトラブルを目にする.このような患者さんは足にあわない大きめの靴を履いている事が多く,フィットした靴がないという悩みを持ちながらも,リウマチだから仕方が無いと諦めているのが現状である.

 当クリニックのフットケアは,初診時と足部に疼痛や感染等があった時に行っている.

 足のアーチやアライメント,足病変,履き物の状態や歩容等,足をとりまく環境についてもアセスメントする.疼痛や感染が無くても,すでに横アーチが低下していて疲れやすいと感じている方が多い.このような場合,アーチを整えることが足の負荷を減らし変形の予防に役立つと実感している.

 胼胝・鶏眼に対してはグラインダーで除去,ペディグラスの技術で陥入爪や巻き爪の補正を行うが,それだけでは再発が繰り返される.再発予防で一番大切なことは足の環境を変えることである.

 足に触れ,気持ちに寄り添うと,患者さんとの信頼関係が構築される.靴の選択や履き方の見直しで,楽に歩行でき,おしゃれも楽しめると,気持ちの持ち方にも変化があり,行動範囲も広がる.フットケアは患者さんに「希望」を届け「Active Life」を支える,重要なベースになると考える.

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© 2021 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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