2021 年 33 巻 3 号 p. 207-212
本研究の目的は,登録リウマチ看護師の看護実践能力の構造を明らかにすることである.
先に開発したリウマチ看護師の看護実践能力尺度(2018,神崎ら)に回答した全国登録リウマチケア看護師227人の結果を二次分析しモデルを構築した.方法として,看護実践能力を構成する5つの因子,すなわち「リウマチに関する知識と技術力」「聴く力」「セルフケアの方法を指導し技術を実践する力」「療養生活を支援する力」「リウマチケアを円滑に運ぶ力」の仮説構造モデル図を描いたうえで,共分散構造分析モデリングによる確証的因子分析を行った.その結果,「リウマチに関する知識と技術力」が基盤となり,他の4つの因子すべてに直接的影響を与えていた.また,「療養生活を支援する力」「リウマチケアを円滑に運ぶ力」の強化には「聴く力」が仲介していた.「療養生活を支援する力」の強化には「セルフケアの方法を指導し技術を実践する力」が仲介していた.モデル構築により5因子からなる看護実践能力の関係性を明らかにできたことで,この構造モデルはリウマチ看護師への教育的介入とその効果判定に活用できる.