臨床リウマチ
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原著
日本リウマチ学会関節リウマチ治療ガイドラインフェーズⅠ治療で組織病理検査が有用であった症例の検討
太田 悟岡田 英吉
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2024 年 36 巻 3 号 p. 186-195

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抄録

【目的】治療修飾の少ないPhase1治療の段階で,RA患者の組織の免疫染色により,表現型(免疫フェノタイプ)を調べ薬剤選択を行った症例について検討を行った.

【方法】2019年1月以降,RAと分類されPhase1治療中に組織病理検査を施行した7例(男性2例,女性5例)平均年齢73.2(54-85)歳,肩関節手術2例,THA1例,TKA2例,手関節腱鞘滑膜1例,足部リウマチ結節1例を対象とした.術中採取した組織の免疫染色でCD3,4,20優位をLymphyoid type(以下L type),CD68優位をMyeloid type(以下M type)に分けた.L typeは抗IL-6製剤を,M typeはTNF阻害剤をそれぞれ優先的に選択した.

【結果】L typeが4例,M typeが3例であった.投与後平均24週でCRP,DAS28(ESR),CDAIについて全症例で改善を得,低疾患活動性以下であった.

【結論】Phase1治療の段階で患者の免疫フェノタイプを調べることは,その後の有効な生物学的製剤の選択,治療予測につながることが示唆された.

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© 2024 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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