2026 年 38 巻 2 号 p. 109-113
海津市医師会病院における関節リウマチ治療病診連携の現状について述べる.6年前に筆者は当院に赴任した.当時,関節リウマチを含むリウマチ性疾患患者は10名で生物学的製剤使用患者は2名であった.筆者の赴任6年後の2025年現在,整形外科・リウマチ科外来新患患者数は延べ約5000名,疑いを含めたリウマチ性疾患患者数は約550名,現在,約300名のリウマチ性疾患患者を診察し,約半数の140名に対して生物学的製剤,JAK阻害薬を処方している.医師以外のメディカルスタッフはリウマチケア看護師,リウマチケア薬剤師が各1名で,関節リウマチ患者の薬剤選択や有害事象の相談等を行っている.生物学的製剤投与開始前のスクリーニング検査及び投与開始等,開業医では施行が困難なことを病院で行い,普段の経過観察等を開業医で行っていただくという病診連携における分業は重要である.実際,それによって質の高いリウマチ診療をリウマチ医の少ない当地域でも可能にすることができた.しかし,高齢化,少子化による患者数の減少や医師不足,医師自身の高齢化,後継者問題等,今後に残された問題も少なくない.