2026 年 46 巻 p. 436-447
目的:Rodgersの進化的概念分析の手法を用い,心理社会的支援におけるNCの精神保健医療福祉分野への応用可能性を検討する.
方法:医学中央雑誌Web版,CINAHL,PubMedをデータベースに,「Negative Capability」をキーワードとして検索した.最終的に国内外の30文献を概念分析の対象とした.
結果:4つの属性と,4つの先行要件,5つの帰結が導き出された.心理社会的支援におけるNCは,「不確実で困難な状況において,支援者が限界や葛藤を抱えながらも,多様な価値観や立場を尊重し,不確実性にとどまり続けながら新たな理解や実践を創出しようと探求していくプロセス」と定義づけられた.
結論:心理社会的支援におけるNCの概念は,精神保健福祉の分野において,高い応用可能性を有することが示唆された.