コンクリート工学論文集
Online ISSN : 2186-2745
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軽量骨材コンクリートの高性能化に関する研究
水越 睦視梅本 忠彦下村 匠
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2010 年 21 巻 2 号 p. 2_57-2_67

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抄録
軽量コンクリート1種の高性能化を考え,高強度·高弾性·低収縮性および優れた施工性を付与する手法を配合試験により決定し,得られた高性能軽量骨材コンクリートのRC部材への適用性について,RCはりの曲げ載荷試験により検討した。W/C=30%に低減し,鋼繊維を1.0vol.%混入することにより,材齢28日で65N/mm2の圧縮強度,28.5kN/mm2の静弾性係数が得られることがわかった。さらに,人工軽量骨材の使用により自己収縮を大幅に低減でき,高流動化することにより自己充てん性を付与できることも確認した。また,この高性能軽量骨材コンクリートをRC部材に適用すると,普通骨材コンクリートを使用した場合よりもひび割れが分散し,曲げ耐力も向上することを明らかにした。
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© 2010 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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