大阪音楽大学研究紀要
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F.シューベルトにおける調構成と調経過の特質 —— なぜ属調を避けるのか ——
永田 孝信
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2018 年 56 巻 p. 6-23

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抄録
F. シューベルトは、頻繁な転調に加えて、音階相互に共通音が少ない関係調や遠隔調への転調を、作品の重要な表現方法に位置付けた最初の作曲家であった。また、下属調とその関係調への転調を重視し、属調や属調の関係調への転調を回避または遅延させる傾向や、転調の際の各調の確定度に関する巧みな制御、一つの調の直後にその同主調、平行調、ナポリ調などを並列させて微細な調経過を生み出す手法等は、ウィーン古典派の大家達が築き上げたものとは異なる様相を呈する。本稿は、こうしたシューベルトの独特な作風の詳細を明らかにするとともに、その背景にある原因の解明を目的とする。
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© 2018 学校法⼈ 大阪音楽大学
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