Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
Print ISSN : 0913-5006
ISSN-L : 0913-5006
特集 “皮膚バリア機能と皮膚を介するDDSの進歩” 編集 : 杉林堅次
培養皮膚を用いた新規DDSの構築
羽田 乃武子藤堂 浩明杉林 堅次
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 22 巻 4 号 p. 458-467

詳細
抄録

近年の再生医療の進歩に伴い,“培養皮膚代替物”はすでにさまざまな創傷治療で成果をあげ,重症火傷患者の救命率向上に大きく寄与している.培養皮膚代替物の適用(移植)の際,細菌による二次感染防止のため抗生物質軟膏などを用いた薬物治療が行われているが,この場合,移植皮膚表面に薬剤を適用するよりも予め抗菌物質を封入した培養皮膚代替物を製剤として直接適用するほうが効果的な治療が期待できると思われる.本稿では,重症火傷や褥瘡などの皮膚欠損に対する新規DDSとしての培養皮膚型貼付剤に関する研究結果について紹介する.

著者関連情報
© 2007 日本DDS学会
前の記事 次の記事
feedback
Top