Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
Print ISSN : 0913-5006
ISSN-L : 0913-5006
特集 “in vivo イメージングとセラノスティクスの新展開”  編集:丸山 厚
超音波とマイクロバブルによるセラノスティクス
小俣 大樹鈴木 亮Unga Johan丸山 一雄
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 33 巻 3 号 p. 190-196

詳細
抄録

超音波は臨床において診断と治療に利用されているため、セラノスティクスを実現していくうえで有用な物理エネルギーであると期待されている。現在、数種の超音波造影剤(マイクロバブル)が臨床で超音波診断のために使用されている。最近では、超音波を照射することで生じるマイクロバブルの振動や圧壊といった振る舞いを利用した薬物デリバリー法の開発など治療への応用が研究されている。しかしながら、現在臨床で使用されているマイクロバブルは超音波診断を目的として開発されており、治療を目的としたマイクロバブルは承認されていない。そこで筆者らは新規バブルの開発を行い超音波セラノスティクスの研究を進めてきた。本稿では、これまでの筆者らの取り組みとともに、最近の超音波セラノスティクスの研究動向について紹介する。

著者関連情報
© 2018 日本DDS学会
前の記事 次の記事
feedback
Top