抄録
バイオベンチャーは生命科学・医療の進展や製薬産業の隆興に「不可欠」な存在である。また、ベンチャーを取り巻くエコシステムの形成も重要である。ベンチャーキャピタル(VC)がベンチャーの起業を促し「不確実」な事業ステージに対しリスクマネーとして投資を行い、「不連続」な事業成長を支える。国内のベンチャーエコシステムにはさまざまなネガティブな「不」が存在するが、各プレイヤーはそれらの成長を期待し「不撓不屈」の意志で取り組んでいる。ベンチャーの起点となるアカデミアでの創薬研究は、目の前にいる患者を治したいという想いが原点であり、強いアンメット・メディカル・ニーズがある。VCとしてアカデミア技術の社会実装の動きに注目し「不」に応えていきたい。