Drug Delivery System
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特集 “ウイルスを利用したDDS”  編集:川上亘作
レンチウイルスベクターを使用した造血幹細胞遺伝子治療
内田 直也
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2024 年 39 巻 4 号 p. 267-274

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抄録
造血幹細胞(HSC)に対する遺伝子治療は、さまざまな遺伝性疾患の根治治療として期待されている。HSCは生涯を通じて血液を産生するため、HSCの病原性変異をDNAレベルで修復することにより、1回の治療で長期にわたり治療効果を発揮することができる。患者HSCに対する遺伝子治療は、レンチウイルスベクターを使用した遺伝子付加および遺伝子編集にて開発されており、ドナーを必要としないため、ほとんどの患者に適応できる。Ex vivo HSC遺伝子付加・編集治療の有効性は近年の臨床試験で証明されつつあるが、体外でHSCを遺伝子改変するため、体外培養の煩雑さや高額な費用により、遺伝子治療が広まる妨げとなっている。そのため、遺伝子治療ツールを全身投与することで骨髄HSCに遺伝子導入が可能なin vivo HSC遺伝子治療の開発が望まれている。
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© 2024 日本DDS学会
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