2026 年 41 巻 2 号 p. 115-125
標的タンパク質分解誘導薬(TPD)は、薬剤依存的に標的タンパク質とE3ユビキチンリガーゼとの相互作用を誘導し、タンパク質分解を引き起こす新たな創薬モダリティとして注目されている。その特異性は、薬剤が誘導するタンパク質ータンパク質間相互作用(PPI)により決定される。本稿では、コムギ無細胞タンパク質合成系とAlphaScreen法を用いた生化学的PPI解析、および近接ビオチン標識酵素AirIDを利用した細胞内・生体内TPD依存的インタラクトーム解析技術とその例について概説し、TPD創薬における特異性評価の重要性と研究の意義を紹介する。