抄録
新しい光線治療器である直線偏光近赤外線治療器(スーパーライザーTM)を,刈毛した21日齢のラットの肩甲骨間部皮膚に1日1回連日45日間照射し,毛成長への影響を非照射群と比較した.その結果,照射群のみに第2毛周期の休止期において発毛が認められた.さらに照射部位の皮膚から採取したtotal RNAを用いてRT-PCRを実施したところ,発毛因子のひとつであるhepatocyte growth factor(HGF)とその活性化に関連したセリン系プロテアーゼであるHGF activatorのmRNA発現量が照射群でわずかではあるが増加していた.以上のラットを用いた実験から直線偏光近赤外線照射は毛成長を促進させることが明らかにされた.