日本皮膚科学会雑誌
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原著
多形滲出性紅斑(EEM)を伴った潰瘍性大腸炎の1例
杉浦 光洋新田 悠紀子星野 洋
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2003 年 113 巻 8 号 p. 1263-1267

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抄録
47歳,女性.潰瘍性大腸炎の増悪にともない四肢伸側に多発性にtarget lesionを伴う紅斑水疱,および,眼瞼結膜,口唇の浮腫性紅斑やびらんを認めた.組織像にて多形滲出性紅斑(Erythema exsudativum multiforme:EEM)と診断した.EEMと潰瘍性大腸炎の活動性に相関を認め,感染症,内臓悪性腫瘍,膠原病,薬剤によるEEMは否定した.潰瘍性大腸炎に合併するEEMは,海外ではその合併率は0.1%~0.5%との報告があるが,本邦ではEEMとの合併の症例報告はない.本院の潰瘍性大腸炎患者90例中EEMの合併は本症例のみであった.
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© 2003 日本皮膚科学会
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