日本皮膚科学会雑誌
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113 巻 , 8 号
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生涯教育講座
  • 亀好 良一, 秀 道広
    原稿種別: 生涯教育講座
    2003 年 113 巻 8 号 p. 1221-1228
    発行日: 2003/07/20
    公開日: 2014/12/13
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    It is well established that the mast cell is the primary effector cell in urticaria, but the mechanism of its skin-specific activation should be elucidated to understand the pathogenesis of urticaria. Cutaneous mast cells, but not those from other sites, are selectively activated by C5a and substance P (SP). We observed the spontaneous release of SP in skin chambers attached on skin of patients with severe chronic urticaria. In vitro stimulation of skin slices with SP revealed heterogeneity among the skin donors. Some released LTB4, TNFα, and histamine; Others released LTB4 or TNFα and histamine or histamine alone. Such heterogeneity may account for the cell infiltration observed in some cases of chronic urticaria. Recent work has revealed that about one third of patients with urticaria have circulating histamine-releasing autoantibodies against the high affinity IgE receptor (FcεRI) and, less commonly, against IgE (“autoimmune urticaria”). HLA analysis has suggested the presence of a genetic diathesis for this subgroup of urticaria, but neither clinical nor histopathological investigations distinguished this subgroup from the other. Cysteinyl leukotriene receptor antagonists, such as montelukast and zafirlukast, have been reported to be effective for treating patients that did not respond to histamine receptor antagonists, but others have reported no effect with these drugs. For patients with autoimmune urticaria, the effectiveness of immunosuppressive therapies, such as cyclosporin, intravenous immunoglobulin, and plasmapherasis, have been reported in parallel with the reduction of circulating autoantibodies.
原著
  • 石川 博康, 玉井 克人, 見坊 公子, 角田 孝彦, 澤村 大輔, 梅木 薫, 菅原 隆光, 矢島 晴美, 佐々木 千秋, 熊野 高行, ...
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 8 号 p. 1229-1239
    発行日: 2003/07/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    帯状疱疹の現状把握を目的とし,2000年4月から2001年3月までの1年間に東日本地区の総合病院と診療所の計11施設を受診した帯状疱疹患者1,065例を対象に統計的解析を行った.結果として,1)8月が最多であったが季節差は認めなかった.2)男女比では女性が多く(M:F=1:1.4),年齢別では60代を中心とした大きな峰と10~20代の小さい峰との2峰性を示した.3)発症部位は上肢~胸背部が最多で31.2%を占め,胸髄部発症例は全体の50.8%であったが,部位別分節別で比較すると頭顔部が最多であった.4)汎発化は2.3%にみられ,70代を中心に頭顔部症例が多かった.5)PHN(postherpetic neuralgia:帯状疱疹後神経痛)は5.3%に残存し,70代を中心に腹背部に多かった.6)抗ウイルス薬は全体の79.0%に投与されていた.7)頭顔部症例の13.4%に眼病変が,1.1%にRamsay-Hunt症候群がそれぞれ合併していた.8)全体の8.8%に基礎疾患を認めた.9)2回以上の再罹患率は全体の3.6%であった.10)医療機関別の比較では患者の年齢層が有意に異なっており,総合病院は60代以上の高齢者主体で診療所は50代以下が多かった.
  • 山本 純照, 宮川 幸子
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 8 号 p. 1241-1248
    発行日: 2003/07/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    新生児エリテマトーデス(NLE)児を出産した母親18人の抗Ro/SSA抗体および抗La/SSB抗体の抗体価の測定を行い,Ro/SSAおよびLa/SSBに対する免疫応答を解析した.さらに副腎皮質ホルモンの内服投与によるNLE発症予防の有効性についても検討した.なおDID,ELISAにおいて抗Ro/SSA抗体陽性を示しながらNLE児を出産しなかった母親10人をcontrol groupとし,同様に測定した.測定はブタ脾臓臓器抽出液を抗原としたdouble immunodiffusion(DID),およびRo/SSA-52kd,Ro/SSA-60kd,およびLa/SSB-48kdリコンビナント抗原を用いたenzymelinked immunosorbent assay(ELISA)により行った.結果として,抗Ro/SSA抗体と抗La/SSB抗体がともに陽性であればNLE児を出産する危険性が高く,逆に抗Ro/SSA抗体のみ単独に陽性で,さらに抗体価が低い場合は健常児が生まれる可能性が高いと考えられた.また抗Ro/SSA抗体,特に抗Ro/SSA-52kd抗体がCHBの発症に関与している可能性が高く,抗La/SSB抗体が高力価であればskin lesionとして発症する可能性が高いと思われた.さらに,副腎皮質ホルモンの内服投与はCHBの場合,妊娠16週以前から投薬されると有効性が高く,一方skin lesionには無効であると推測した.
  • 国定 充, 松田 聡子, 鬼木 俊太郎, 村田 洋三, 熊野 公子
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 8 号 p. 1249-1254
    発行日: 2003/07/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    第1例は64歳,男性.土木作業現場にてウルシに接触してから右手背より始まる瘙痒性浮腫性紅斑がほぼ全身に拡大.病理組織では,青紫色の顆粒が膠原線維を取り囲むflame figureの像を認めた.ウルシオールによる貼付試験陽性.第2例は21歳,女性.左前腕の2度熱傷に対してテラジアパスタ®を外用後,紅色硬結を触れる局面が両前腕と体幹に出現.病理組織ではflame figureを認め,テラジアパスタ®を用いた皮膚貼付試験で陽性.自験例は広義のWells’ syndromeの疾患概念に当てはまると考えられるが,接触皮膚炎が誘因となった全身性反応性皮疹という臨床型をとった.
  • 森 志朋, 藤野 裕美, 森 康記, 赤坂 俊英, 南 詔子
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 8 号 p. 1255-1262
    発行日: 2003/07/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    59歳,男性に発症した再発性多発性軟骨炎の1例を報告した.両耳介の腫脹と鞍鼻に加え,気管から気管支にかけての狭窄により呼吸困難を来たし,気管狭窄部にステント留置して呼吸困難を改善し得た.検査所見では白血球増加,抗核抗体陰性,リウマチ因子陰性,抗Type II collagen抗体624倍強陽性を示した.抗Type II collagen抗体価は病勢に一致して変動しプレドニゾロン内服治療により低下した.耳介の病理組織像はリンパ球,好中球主体の稠密な炎症細胞浸潤をみとめた.自験例は耳介の発赤,腫脹を主訴に最初に皮膚科を受診した例である.しかし,皮膚科領域での報告はあまり多くない.本症は皮疹の他,多彩な軟骨炎症状を示すことから皮膚科,耳鼻科,整形外科,呼吸器内科など関連各科の連携による総合的治療が必要と思われた.さらに,本症の予後因子として鼻腔,咽頭,気管の狭窄が重要であることを銘記すべきと考えた.
  • 杉浦 光洋, 新田 悠紀子, 星野 洋
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 8 号 p. 1263-1267
    発行日: 2003/07/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    47歳,女性.潰瘍性大腸炎の増悪にともない四肢伸側に多発性にtarget lesionを伴う紅斑水疱,および,眼瞼結膜,口唇の浮腫性紅斑やびらんを認めた.組織像にて多形滲出性紅斑(Erythema exsudativum multiforme:EEM)と診断した.EEMと潰瘍性大腸炎の活動性に相関を認め,感染症,内臓悪性腫瘍,膠原病,薬剤によるEEMは否定した.潰瘍性大腸炎に合併するEEMは,海外ではその合併率は0.1%~0.5%との報告があるが,本邦ではEEMとの合併の症例報告はない.本院の潰瘍性大腸炎患者90例中EEMの合併は本症例のみであった.
学会抄録
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