日本皮膚科学会雑誌
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原著
悪性黒色腫の肺転移に対する外科療法の有用性
西澤 綾山崎 直也山本 明史岩田 浩明高橋 聡石原 一之
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2006 年 116 巻 8 号 p. 1187-1193

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抄録
悪性黒色腫は抗がん剤や放射線治療に対する感受性の低い腫瘍であるため,転移巣に対する治療は非常に困難であるが,肺転移については根治性を考慮した手術適応も提案されている.当院では1984年から2003年までの過去20年間で,18例の悪性黒色腫肺転移切除例を経験しており,これらと遠隔転移部位が肺のみで手術を施行していない症例と比較したところ,肺転移巣完全切除例においては生存期間の中央値の延長がみられた.悪性黒色腫の遠隔転移部位が肺のみで,完全切除が可能である症例においては,転移巣の数が4個未満で,転移が出現するまでの無病期間が12カ月以上であれば,両側の肺転移に対しても積極的に手術を施行すべきと思われた.また,肺転移巣の手術適応については,肺転移出現後に3カ月以上経過をおいて腫瘍の成長をみることも重要な項目のひとつと考えられた.
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© 2006 日本皮膚科学会
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