日本皮膚科学会雑誌
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固定薬疹の研究
山田 実
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1958 年 68 巻 12 号 p. 960-

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抄録
1894年Louis Brocqは貨幣乃至手掌大,円又は,楕円形の浮腫性紅斑の形をとり,自覚的には灼熱感,瘙感を伴つて身体の種々の部に生じ,その後反復して同一地点に再々生ずる発疹を記載するに初めて“固定(fix)”なる語を用いた.これが今日の固定藥疹が問題とされた最初である.今その記載を紹介すると,発疹は汚穢赤色,境界鮮明,時に水疱形成を見,その後落屑及び結痂する.そして発疹の消褪後には濃度種々,持続期間種々の色素沈着が残る.その最も特徴的な点は毎常同一地点に発疹の再発が繰返えされることで,そしてその原因には1885年以来使用されるようになつたアンチピリンが擧げられた.即ち今日もb\々見られるアンチピリン固定疹に依つて固定疹,固定藥疹の考え方が行われるに至つたのであるが,その後アミノピリン,サルバルサン,フェノールフタレィンの夫々固定形が観察,記載されるに至り,更に多くの種類の藥剤が夫々固定疹の原因として取上げられるようになつた.本邦では1901年山田がアンチピリン,折笠,吉川がサルバルサン固定疹を夫々初めて報告している.今日固定疹の原因となり得る藥剤は極めて多数あり,今Beermar,Hの擧げるところを紹介すると次の如くである.
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© 1958 日本皮膚科学会
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