日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
バザン氏硬結性紅斑に関する知見補遺
長堀 篤二
著者情報
ジャーナル 認証あり

1959 年 69 巻 2 号 p. 147-

詳細
抄録

わが教室においては,10数年来,難治とされている皮膚結核の治療について人型結核菌の菌体より分離抽出せる特異抗原性物質溶液をもつて特異ワクチン療法が試みられており極めて良好な成績を収め,その成績は既に丸山によつてb\々報告されている.從つてわが教室には皮膚結核患者が相当数集り,その臨床的経過を詳細に観察することができた.余は結核疹中,バザン氏硬結性紅斑(以下バザン氏病と略す)についてその本態を知らんとし種々の観点より観察した.余は5ヵ年余にわたりバザン氏病患者50例を経驗したが,これを基礎とし本症の■牀について多角的に種々な檢索を行つたので述べてみたいと思う.

著者関連情報
© 1959 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top