日本皮膚科学会雑誌
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Duhring氏疱疹状皮膚炎の臨床的観察
竹内 勝小林 健正斉藤 寿
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1961 年 71 巻 2 号 p. 124-

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抄録
天疱瘡をあらゆる附属物から解放して,判然たる疾病概念とせんとしたHebraの努力についで,Duhringにより従来不明とされていたか,あるいは誤つて他の既知の疾患に入れられていた症候群に対して疱疹状皮膚炎なる名称が提起されて以来,既に80年を経た.本症の命名は臨床的形態学に基いた為,その独立性あるいは病因論には多くの疑問が残されている.しかして本症が長期間続いたものや,経過の珍らしいものに就ての症例報告は文献上多数認められるが,総括的な観察に就ての記載は少ない.わたくしどもはKaposiとBrocqとの対立以来解決を見ない本症の論争点に些かでも資料を提供し得ればと思い,最近5年間に我教室外来を訪れ,Duhring氏疱疹状皮膚炎(以下D.h.と略す)と診断された症例について総括せんと試みた.
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© 1961 日本皮膚科学会
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