抄録
第1編において確率した実験方法により,30例の薬疹患者について検討し,原因薬剤,推定原因薬剤を当該患者末梢リンパ球に添加培養してみたが,抗原無添加培養との間にはlymphocyte transformation定量値の上からは有意差はみられず,また一部の薬剤は血清蛋白結合物として当該患者の末梢リンパ球に添加培養したが,これにても有意の差のあるリンパ球の3H-Thymidine取り込みはみられなかった.すなわち,第1編で確認したツベルクリン皮内反応の強さとin vitroでのツベルクリン刺激によるリンパ球の反応のごとき特異的な平行関係は,検索した薬疹患者においては,まったく認め得ず,すくなくともツベルクリン皮内反応で認め得るほどの遅延型アレルギー関与の可能性を薬疹において検索したが,確認できなかった.