日本皮膚科学会雑誌
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天疱瘡抗体の受身移入による新生仔マウスへの天疱瘡病変誘発
三橋 善比古高橋 正明鈴木 真理子今泉 孝橋本 功帷子 康雄
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1985 年 95 巻 2 号 p. 109-

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抄録
3例の天疱瘡患者から得た血清,γ-グロブリンまたはIgGを,新生仔マウス腹腔内に受身移入して,天疱瘡病変の誘発を試みた.天疱瘡抗体価が陰性のものから1,280倍のものまで,数段階に分けて各々0.2mlづつ移入したところ,抗体価が160倍以下では病変は出現しなかったが,320倍以上では75~100%に天疱瘡類似の皮膚病変が誘発された.病変部の組織所見は,基底層直上の棘融解性水疱で,表皮細胞間にヒトIgGとマウスC3が沈着し,電顕的にも棘融解が証明された.移入した天疱瘡抗体のマウス補体に対する結合能をin vitroで検索したところ,病変を惹起した抗体はマウス補体を結合した.以上から,天疱瘡抗体の病因的意義を確認するとともに,補体系の関与について若干の考察を行った.
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© 1985 日本皮膚科学会
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