日本皮膚科学会雑誌
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テトラデカンによる実験的面皰形成機序に関する電子顕微鏡的研究
本好 捷宏
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1985 年 95 巻 4 号 p. 495-

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抄録
ウサギ耳介内側にテトラデカン,オレイン酸,スクアランを一日一回2週間継続塗布した.テトラデカンは主としてclosed型面皰を,オレイン酸はopen型面皰を惹起したが,スクアランは面皰を形成しなかった.テトラデカンによる実験的面皰形成の過程を,特に初期の形態学的変化を中心に光顕的及び電顕的に観察し,オレイン酸による実験的面皰と比較して考察した.その結果,テトラデカンによる実験的面皰の形成機序には,毛包上皮の増殖・角化亢進と脂腺の著明な増殖・肥大が重要な因子となっていることが示唆された.
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© 1985 日本皮膚科学会
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