日本皮膚科学会雑誌
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皮膚限局性アミロイドーシスにおけるアミロイドと免疫グロブリンの関係
向井 秀樹, 衛藤 光, 西山 茂夫
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1986 年 96 巻 1 号 p. 25-

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抄録
皮膚限局性アミロイドーシス15例および多発性骨髄腫に伴う全身性アミロイドーシス1例の凍結切片を用いて,無処置ないし0.1Mグリシン溶液pH7.2および0.05%tween-20溶液にて洗滌後,蛍光抗体直接法の染色性を比較検討した.その結果,皮膚限局性のアミロイドで陽性となる免疫グロブリンは,かかる前処理にて容易に除去できるのに対し,全身性では除去できず,さらに自己免疫性疾患などのコントロール群でも染色性に変化がみられなかった.DylonおよびThioflavin-Tなどの特殊染色法による前処理後のアミロイドの染色性は,無処置のものと同様で変化をみなかった.以上の所見より,皮膚限局性アミロイドーシスのアミロイドにみられる免疫グロブリンは,アミロイドの一部ではなく非特異的に吸着しているにすぎないと考えた.さらに,免疫グロブリン除去後も,N-(7-dimethylamino-4-methyl-3-coumarinyl) maleimide(DACM)染色のdisulfide(S-S)結合が,アミロイドに陽性となったことより,アミロイド物質にS-S結合が含まれることを示している.最後に,モノクローナル抗ケラチン抗体EKH4においても,免疫グロブリン除去後のアミロイドが陽性であり,皮膚限局性アミロイドーシスにおけるアミロイドの起源は表皮ケラチノサイト(ケラチン)と考えた.
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© 1986 日本皮膚科学会
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