抄録
皮膚癌検診を,昭和59年7月27,28日,茨城県北茨城市大津平潟地区(人口9764人)で試行した.①回覧による自己スクリーニング,②皮膚科医による一次検診,③通知,④生検などの二次検診の手順で行なった.一次検診受診者は77名で,基底細胞腫1例,老人性角化腫1例,良性皮膚腫瘍およびその他の皮膚疾患のべ80例を診断した.今回の実施結果と,癌の早期発見に対する社会的要求,皮膚癌が早期に発見されていない現状,あるいは集団検診実施に求められる要件などを検討し,皮膚癌検診が必要かつ有用であり,広く実施されるに値することを考察した.