デサントスポーツ科学
Online ISSN : 2758-4429
Print ISSN : 0285-5739
研究論文
運動が炎症誘発性筋力低下を抑制する分子機構の解明
檜森 弘一
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2023 年 44 巻 p. 104-111

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抄録

本研究では,多発性筋炎のモデル動物である実験的自己免疫性筋炎(experimental autoimmune myositis: EAM)マウスを用い,当該マウスに対する自発性走行運動の効果におけるp62の役割を検討した.C57BL/6Jマウスにミオシンタンパクで免疫することでEAMを誘導し,4週間の自発性走行運動を負荷したところ,p62のリン酸化を増大し,EAMマウスの持久性運動能力を改善したが,筋量や筋力は改善しなかった.また,筋特異的p62欠損マウスと野生型マウスにEAMを誘導した結果,EAMマウスにおける筋量,筋力および持久性運動能力は,野生型と筋特異的p62欠損マウスの間に違いはなかった.これらの結果から,自発性走行運動はEAMによる持久性運動能力を改善するが,その適応機序にp62は関与しない可能性が示唆された.

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© 2023 公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
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