デサントスポーツ科学
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Print ISSN : 0285-5739
研究論文
スポーツ脳震盪の診断と競技復帰に関わる 唾液中のバイオマーカー探索研究
中村 洋平松本 寿健戸上 由貴奥崎 大介織田 順
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2024 年 45 巻 p. 84-93

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抄録

スポーツ脳震盪の診断の指標となるバイオマーカーは確立されていない.本研究の目的は,学生アメリカンフットボール部の選手を対象に,侵襲無く採取可能な唾液検体を用いて,脳震盪受傷前後および脳震盪からの回復時のmicroRNAおよび蛋白発現を解析し,脳震盪の診断および回復の指標となる唾液中のバイオマーカーを探索することである.解析対象となったのは,脳震盪受傷前 (Pre) の6検体,脳震盪受傷後 (Post) の9検体,脳震盪回復後 (Rec) の3検体であった.これらの検体からmicroRNAの抽出および蛋白質量分析により,Pre→Post→Recの各段階で発現の変化するバイオマーカーを解析し同定した.解析の結果,神経再生に関係するとされるSPRR1A (Small proline-rich repeat protein1A) 蛋白が,Pre→Postで有意に発現が増加し,Post→Recで発現が低下する傾向にあり,スポーツ脳震盪における唾液中のバイオマーカーになる可能性が示唆された.

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© 2024 公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
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