デサントスポーツ科学
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Print ISSN : 0285-5739
研究論文
女子ラグビー選手におけるハムストリングス筋力の重要性:競技力および肉離れ発生との関連
江間 諒一、赤木 亮太
江間 諒一赤木 亮太
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2025 年 46 巻 p. 61-68

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抄録

本研究は,女子ラグビー選手におけるハムストリングス筋力の重要性について,競技力および肉離れ発生の観点から検討した.7人制女子ラグビー選手20名が実験に参加した.対象者を,大会参加数でレギュラー群と準レギュラー群に分類した.除脂肪量,伸張性および短縮性膝関節屈曲トルク,ならびに10m走のタイムを計測した.伸張性膝関節屈曲トルクは,ノルディックハムストリング中の筋力を用いた.除脂肪量および筋力については,3カ月後にも計測を行った.除脂肪量と伸張性膝関節屈曲トルクの間にのみ,有意な正の相関関係がみられた.3カ月の競技トレーニングにより,レギュラー群の伸張性膝関節屈曲トルクは有意に増加したが,準レギュラー群の伸張性膝関節屈曲トルクおよび両群の短縮性膝関節屈曲トルクには有意な変化がみられなかった.過去2年間にハムストリングス肉離れを経験していた選手の伸張性膝関節屈曲トルクは,未経験選手よりも有意に小さかった.以上の結果は,ノルディックハムストリング中に発揮される伸張性筋力が,競技力や肉離れの経験と関連することを示唆している.

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