抄録
宮城県岩沼市の津波被災地に整備されている「千年希望の丘」の広葉樹植栽地において,植栽木の初期成長と土壌特性,とりわけ土壌化学性の経時変化を検討することを目的として,植栽年度が異なる 5か所の調査区で樹木サイズと植栽基盤特性を調べ比較した。主要な常緑広葉高木樹種の年間伸長量は,植栽後 1,2年は 10~20 cmと小さいが,4年経過した時点では 30~40 cmに達した。土壌化学性の経時変化については,場所による盛土材の違いなどの影響もあり,調査地間の比較によって明確な傾向は見いだせなかったが,土壌有機物量の増加については強熱減量の値を調査地間で比較した結果,その傾向が示唆された。