抄録
研究では、中学生を対象としたパネル調蒼を実施し、テレビゲームの平日および休日の使用量、 暴力描写の視聴が攻撃性に及ぼす影響、テレビゲームが攻撃性に及ばす影響に対する認知的熟慮性の調 整効果を検討した。調査は2004年と2005年に実施し、最終的に790名(男子387名、女子403名)を分析対象とした。その結果、調査対象者全体の分折では、テレビゲームの平日および休日の使用量が多いほど攻撃性は低下し、暴力描写の視聴が多いほど身体的攻撃性が増加することが示された。性別ごとの分析では、主に男子でこのような影曹が見られた。また、認知的熟慮性高群では、休日のテレビゲーム使用量が多いほど攻撃性が低下することが示された。