抄録
本研究では,メディアリテラシー教育を目的としたWeb ゲームの試作を行った.試作したシステムDoubtMisleaderは,SNS 上で発信される情報の信用度を自らが判断する力を身に付けることを目的としたもので,情報の信用度の判断方法としては,「アセスメントツール」の考え方を参考とした.プレイヤーは現実世界とは異なるゲーム世界上で発信される情報の信用度を判断することが求められるため,一般常識だけでは正しく判断することができない点が特長である.「どの情報が信用に値するか否か」を判断するにあたり,プレイヤーが現実世界における常識に基づいて判断すると誤りとなるよう,ゲーム内に提示する情報を本ゲームでは工夫した.