抄録
一般的なオンラインゲームでは仲間とコミュニケーションをとる際にキーボード入力によるチャットやボイスチャットを採用している.しかし,入力時間の発生や,声を出すのに抵抗を感じるなどの課題がある.本稿では,音声認識インターフェースを提案する.提案するシステムでは,オンラインゲームにおけるコミュニケーションとゲーム体験の質の向上が期待できる.本研究では,試作したゲームの実験協力者による体験を通して,音声認識の精度や効果の検証を試みた.ゲームの試作には Unity を使用し,音声認識システムには Julius を使用した.その結果,音声と字幕の一致率は 23.1%であった.今後の課題として,音声認識精度の向上が必要である.