Dental Materials Journal
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硬質せっこうの脱水過程に生ずる比熱測定における異常ピーク
久恒 邦博Alaa M. EL ARABY岩沼 健児田中 康弘有働 公一安田 克廣
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1995 年 14 巻 1 号 p. 84-87,104

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抄録
断熱型比熱測定装置により,硬質せっこう硬化体の脱水過程を検討した.一般には大気中において,二水塩から半水塩を経由して無水塩への二段階の脱水過程を示すことが知られている.しかし,混水比の小さいバルク試料の脱水は見かけ上,三段階で進行する.これは本質的なことでなく,ち密な硬化体が円滑な脱水をさまたげることにより生じたピークであると考えられる.
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